『iPS細胞ストックプロジェクト』は、2013年から京都大学iPS細胞研究所(CiRA)において国家プロジェクトとして実施され、これまでに27種類の医療用iPS細胞ストックを作製し、国内外の研究機関に提供してきました。
実際にiPS細胞ストックを用いた臨床研究として、理化学研究所の髙橋政代先生の『加齢黄斑変性症』や、京都大学の髙橋淳教授の『パーキンソン病』などがあります。
このような中、2019年8月に開催された文部科学省科学技術・学術審議会ライフサイエンス委員会「幹細胞・再生医学戦略作業部会」において、「将来にわたって持続可能な細胞供給体制の構築や安定的な人材の確保も見据え、より実用化・産業化に適した形態へ見直すこと」、「当面は公益性が担保される体制での事業運営が適当」との方向性が示されました。
このため、国家プロジェクトとしての公益性を保持しながら国産のiPS細胞を提供し続ける体制の整備が必要となり、iPS細胞ストックプロジェクトをCiRAから公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団(iPS財団)に移行することとなりました。
iPS財団に移行した後も、引き続き、京都大学医学部附属病院および京都大学iPS細胞研究所と連携して本プロジェクトを推進していきます。
本件について、より詳しく知りたい方はQ&Aにてご確認ください。